若草山へ行ってきました
こんにちは。株式会社 井上天極堂の竹内と申します。
今回は、少し前の話にはなりますが昨年の秋に訪れた若草山の様子をお届けしようと思います。
若草山(三笠山)は奈良市雑司町に位置する標高341.8mの山。有名なのはやはり年に一度行なわれる”若草山の山焼き”でしょうか。毎年1月に行なわれる山焼きは、冬の澄んだ空気の中で燃え盛る炎が荘厳で、自然がもつ力強い美しさを堪能する事が出来ます。
また、若草山から望む奈良市の夜景は「新日本三大夜景」に選定されています。若草山は、自然と人工の両方がもつ魅力を楽しむことが出来る山と言えるでしょう。
山頂までは山麓ゲートより徒歩30~40分で登る事が出来る、登山初心者の方でも気軽に登れる高さの山です。
今回は天候が芳しくなかったので、奈良奥山ドライブウェイを利用して自動車で山頂まで向かいました。
道中には至る所に「鹿飛び出し注意」の交通標識が。奈良市付近では当たり前に目にする物ですが、県外の方々にとってはあまり馴染みの無い物なのではないでしょうか?
奈良公園周辺に暮らす鹿はとても賢く、人間と一緒に信号待ちをしてから横断歩道を渡ったりもするのですが、それでも年間およそ50頭ほどの鹿が交通事故によって命を落としているそうです。
若草山の山頂は、奈良市をぐるりと一望できるようなひらけた地形になっています。
眼下に広がるのは奈良公園、東大寺大仏殿といった、奈良県を代表する史跡や観光名所の数々。天気が良ければ大和三山や葛城山も見る事が出来ます。大和三山は標高140~199mの低い山々で構成されており、こちらも登山初心者の方におすすめです。葛城山は標高959m。こちらは登山にある程度慣れた方に是非登っていただきたい山です。冬は積雪する事が多くアイゼンが必須ですが、「二の滝」や「葛城天神社」など名所が点在しています。
奈良公園に比べると数は劣りますが、若草山山頂にも鹿がたくさんいます。
この日は運よくもっと小さな子鹿も目にすることが出来たのですが、親鹿が近くにいたので写真は撮らないでおきました。
鹿は春~夏にかけて出産するのですが、産後の母鹿は特に気性が荒くなっていますので、子鹿を見つけてもむやみに触ろうとせず、遠巻きに静かに観察するのが良いでしょう。
若草山はその一面を芝で覆われた山ですが、山頂にはシダのような植物も多く見られます。この草が生い茂った道を進むと古墳時代に築造されたとみられる「鶯塚古墳」があります。
自然は春夏秋冬それぞれで異なる魅力を有しますが、この若草山も例にもれず、四季折々の美しさで我々の心を癒してくれます。
近鉄・JR奈良駅から山麓付近まではバス一本で移動する事が出来ますので、奈良にお越しの際は是非足を運んでみて下さい。