井上天極堂の橿原工場で、二日目は作業を行いました。午前中は、カップ製品をX線検査機(製品に異物が混入していないかを検査できる)と金属探知機(金属片が混入していないか検査できる)、重量測定機(製品の規定の重量の過不足を検査できる)に通すために均等な間隔でカップを置いていく作業を行いました。また、機械に異常を検知された製品は、もう一度検査機に複数回入れてその製品番号を記帳に記入する作業を見学しました。最初私が作業するものの説明を聞いたとき、間隔がわかるか不安でしたが、だんだんとわかってきて作業の手助けになれたと感じました。しかし、作業中ずっと立ちっぱなしでカップをベルトコンベアに置いていたので一日目の作業よりも時間が長く感じました。
午後では、おおまかに三つの作業を行いました。一つは、カップを検査、殺菌するために運搬する容器へカップを詰め込む作業でした。同じ作業をした作業員の方が私に気をかけていただいたので感謝しています。二つ目が製品を梱包する発泡スチロールの蓋に注意書きのシールを貼る作業です。これは、貼る場所や向きに気を使いました。三つ目が、カットされ冷凍された野菜に皮や毛、虫などの異物がないか目視で確認する作業を行いました。検査するために袋を持ち上げる必要があるのですが、袋が重く腰を痛めました。一通り終えると冷凍庫に未検査の野菜を出すのですが、足が滑ってこけないように注意していただきました。全体的に、作業自体はすぐわかったけれど、同じ作業をつづけるのがなかなか大変で疲れました。しかし、同じ作業をした作業員の方たちが気をつかってくださり嫌ではなかったです。

3日目は午前に品質管理の講義・午後はリテール部の作業でした。
 
午前は橿原工場で品質管理や葛粉の違いの説明を受けました。異なる葛粉で葛もちを作り異なる点や、工場で作られた葛もちを食べ色・味・質感などを調べ品質管理の大切さを学びました。また商品に入った異物や、葛粉と馬鈴薯のデンプンの違いを顕微鏡で調べました。午後は橿原リテールの作業で葛彩麺を組み立てました。麺を入れる向きや異物の確認など注意することが多く、気を使いました。次の日にいった店舗実習で葛彩麵が販売されているのを見て嬉しくなりました。

私は、同じ橿原で、今回は工場ではなく店舗で実習を行いました。午前では、透明の袋に商品をいくつかつめて棚に補充する作業やネット通販の宅配物の作り方や、商品に賞味期限を印字する手伝いをしました。また、カフェ利用のお客様の葛もちの調理の補助もしました。そして、商品の紙の包装のやり方を教えていただきました。店舗は奈良本店ほど飲食スペースは少なく、お盆やお中元の季節ではない閑散期だったので作業の説明や終えた後、時間が余ることが多かったですが、店員さんに丁寧に仕事について説明していただき、詳しく内容について知ることができました。午後では、午前と同様に補充する作業や3時の15分の休憩時間に店舗で提供される葛もちの作り方について教えていただけました。葛もちはあんみつときな粉が合っておいしかったです。また、私の趣味が絵を描くことだったので、店員さんに葛の花の絵を描くことを頼まれたので、描きました。時間が足りず、納得できない出来栄えではありましたが、喜んでいただけたので安心しました。

最終日は経営企画室でSNSに投稿するための写真撮影・編集・紹介文の作成を行いました。
 
今回は月見葛もちの撮影を行いました。どのような写真を撮るか角度や距離などを調節しながら何回も試し、またお茶や葉を置くかどうか迷いながら撮影しました。編集では明るさや色合いを調節しました。調節中に色合いを強くしすぎて、写真が真っ赤になってしまいましたが上手な写真に編集することが出来ました。紹介文の作成では味やくちどけなどについて書き、残暑についても触れました。