葛の話シリーズ 第三十三話

 

真野明裕訳 スチュアート・C・ウッズの「警察署長」

猟奇殺人を暴いたクズ

 

 

米国ジョージア州中西部にメリーウェザーとトールバットの二郡がパイン山を境界として隣り合わせに並んでいる。この山のメリーウェザー郡側山麓に人口六千人ばかりの田舎町デラノがある。これら二郡一市がこの小説の舞台だ。パイン山のトールバット郡側の山側斜面には相当な資産家で、犬の飼育を生業とする一人暮らしの男の家があった。その男は第一次大戦の退役中尉で、名をフランシス(通称フォクシー)ファンダーバーグと言った。彼は、長年にわたり青年男子だけを狙って、殺人を犯し続けていた。この未曾有の大事件が一九六三年十二月、クリスマスが間近に迫った頃に発覚した。キツネ顔の男フォクシーが犯した鬼気迫る事件を解決したデラノ市警署長カッター・ワッツにとって、警察勤務のこの一年は、過去の残りの全年月よりも遥かに長く感じられた。

 

前(一九六二)年十二月十五日に、次期選挙で知事の座を狙う副知事ビリー・リーと、市会議長を務めるデラノ銀行頭取ヒュー・ホームズの肝入りで、デラノ市警第四代署長に米陸軍退役少佐(憲兵隊長)のタッカー・ワッツが迎えられた。全米初の黒人警察署長の誕生である。ワッツは就任の日に、五人の部下全員が白人で、人種差別の激しいここジョージア州でも、仕事上で特に困難はないだろうと言ってのけた。しかし、彼は二日目にして早くも敵を作ってしまった。デラノ署が、収監中の男の引き渡しを強要してきたメリーウェザー郡保安官スキーター・ウィリスの越権行為をはねつけたことが原因である。ウィリスは四十年間もこの郡で保安官を務め、KKKとの関係が噂される腹黒い奴だ。

 

ワッツはパトロール能力を試すため、巡査を連れて巡回に出かけた。途中、パイン山の向こう側のフォクシーの家の周辺で発生した山火事に遭遇した。フォクシーはクズを焼き払うために火を付けたが、延焼して一人では始末におえなくなってしまったのだった。消防車が出動したので、幸いクズの草むらと数本のマツの立木を燃やしただけで消し止めることが出来た。この時ワッツは、長年培ってきた警察官特有の勘で、フォクシーの態度の中に、隠し事をもつ人間の放つ異臭を嗅ぎとっていた。

 

『フォクシーにしてみれば自宅の裏の空き地になにがなんでも土留めを必要としたのだった(中略)。そこにあるものがむき出しになる夢を見てフォクシーは何度もうなされた。そこで葛に頼ったわけだが、いまではそのことを痛切に悔やんでいる(中略)。焼き払うしか手はなさそうだった。三ガロン入りの殺虫剤撒布機にガソリンを注ぎ込み、タンクを肩に吊るして、フォクシーは斜面を登り、そして噴霧を吹き付けにかかった(訳者原文)』しかし、以前には彼は、広い葉と地面をはいながら四方八方へ伸びる茎をもつこの蔓草を、ほんとにミラクル・バインの呼び名に相応しい土壌保全用植物と思っていた。一九三〇年代後半には州当局は美化と土留めを兼ねて道路の両側の黄土がむき出しになった法面を覆うため、クズを植えたものだった。クズの厄介な点は、とどまるところを知らない成長ぶりだ。土手をはい上がり、付近の畑を侵略して作物を枯らしてしまう。樹木も、電柱も、ついには住宅までも飲み込んでしまう。裏庭がクズで覆われていることを口実に、大邸宅を買い叩いて手に入れた。クズを取り除いたら、立派なプールが出現して大儲けした気分になった男の笑い話が残っている。夏にアメリカ南部、特にディープサウスと呼ばれる諸州を車で旅行したなら、尋常ではないクズの繁茂ぶりに驚かされるだろう。そして、アメリカ南部の人々がなぜそれほどにまでクズを嫌悪するのかが納得出来るはずである。

 

元来、アメリカにはクズはなかった。十九世紀半ばに日本から持ち込まれた。牧草・土壌保全作物として優れていることからアメリカ南部で徐々に広がっていったようである。クズがアメリカで爆発的に分布域を広げたのは米国第三十二代大統領フランクリン・D・ルーズベルトの時代である。ルーズベルトは一九二九年のウォール街の株暴落に端を発する大恐慌と呼ばれる経済破綻からの復興と、中西部を連続して襲った大旱魃から農業を守り、自然環境の保全を計るべく、後にニュー・ディール政策と呼ばれた一大国家計画の骨組みとなる法案を矢継ぎ早に成立させていった。重要法案の中で、後年米国でクズが大繁茂して猛威を振う原因となったものが三件ある。一つはTVA(テネシー河流域開発公社)の設立である。この事業では、アパラチア山脈の南端にあるグレート・スモーキー山から西に下るリトル・テネシーの流域に、一九四〇年代に多数の灌漑用ダムや水力発電所が建設されている。その際できた法面の保護にクズが植栽された。二つ目はAAA(農業法)で、転作対応作物としてクズを採用し、栽培農家へは一ヘクタール当り一六ドルの補助金が連邦政府から交付されている。三つ目は、自然保護ならびに環境保全のために成年男子により組織されたCCC(民間国土保全部隊)である。南部を中心に、この団体により土壌流亡防止のためにクズが精力的に植えられた。

 

一九四五年第二次大戦が終った頃は、クズの人気はまだ衰えていない。米国は、戦後も日本からクズ種子を輸入していた。特に利用目的はないのだが、世間の評判が高いのを聞いて裏の空き地にクズを植えてみた人もいたようだ。広い宅地をもつ家では、数年間放置しているとクズは手におえないほど繁茂した。そんなこともあって、一九五〇年代に入ると、クズの有害性が喧伝され始めた。「警察署長」の中で黒人のタッカー・ワッツがデラノ市警署長になり、キツネ顔の男フォクシーが葛原の火入れで山火事を出した一九六二年には、土壌保全局は農耕地からクズを排除するよう警告を発している。一九六三年以降は、土壌侵食激甚地以外ではクズの植栽は行われなくなった。しかし、ルーズベルト時代に始まり、その後約三十年に及ぶクズ植栽キャンペーンにより造成された百ヘクタール以上の真葛原が、南部諸州のあちこちに現在でも多数残っている。

 

タッカー・ワッツ署長は、在任十一ヶ月の間にデラノ警察署の陣容・装備・運営の改善にかなり貢献出来たと思った。また、いくつかの事件を解決していたので、ひとつひとつ仕事をこなしてゆけば、黒人の自分でも署長役が十分に務まると言う自信が沸いてきた。しかし、彼は他人に知られたら身の破滅を招きかねない重大な秘密をもっていた。実はタッカー・ワッツというのは他人の名で、彼の本当の名は、ウィリー・コールである。ウィリー・コールは、三十五年前にマラリアの高熱で錯乱状態に陥り、ビリー・リー副知事の父で、デラノ警察の初代署長であったウィリー・リーを射殺してしまった元小作人の黒人ジェシー・コールの息子だったのである。ジェシーは捕まって処刑されたが、息子のウィリーはアラバマへ逃れた。親戚たちにより、一九三二年にそこで交通事故に遭い死んだことにされた。それから、八歳で死んだ従兄弟になりすました。その後陸軍に入り、第二次大戦と朝鮮戦争に従軍して、黒人ながら佐官にまで出世した。もし自分のウィリー・コール時代が暴露されたら、自身だけでなく、自分を拾い上げてくれたビリー・リー副知事にどれだけ迷惑がかかるかわからない。知事の座を断念せざるを得ないだろうと気が気でなかった。だから、部下が整理中の記録書類の束を取り上げて少年時代の自分、すなわちウィリー・コールについての事件記録を探しもした。発見出来たのは、食料品を盗んで拘留十日間の判決を受けて、街路作業に服することを命じた書類だけだった。しかし、その書類の束には意外にも初代署長ウィリー・リーがキツネ顔の男フォクシーと初めて対面したときのメモが混ざっていた。二件の若者の殺人事件の検死報告書もあった。さらに、悪事が露見したので警察のオートバイを盗んで逐電したことになっているサニー・バッツ三代目署長が集めたと思われる何枚もの失踪者公報がワッツの目を引いた。デラノ近辺で失踪者の足取りが消えた地点を記した道路地図が添付してある。ウィリー・リーとサニー・バッツ二人の署長は若い男の殺人・失踪にフォクシーが関与しているとにらんだに違いない。タッカーはこの事件を密かに調べてみようと思った。

 

そのやさき、とんでもない事件が持ち上がった。タッカー・ワッツは自宅近くに住む大農場主ホス・スペンスをスピード違反で検挙しようとしたら、抵抗したので逮捕してしまった。この男は郡政界に友人がたくさんいるほどの地元の有力者だった。彼はすぐに郡保安官事務所へ手を回したので、デラノ署へ保安官スキーター・ウィリスが乗り込んできた。重罪犯逮捕状を用意して、ホス・スペンスに対する暴行障害容疑でワッツ署長を保安官事務所へ連行し、拘留場へぶち込んでしまった。ウィリスと揉め事を起こしているワッツの身に危険が迫っていることをビリー・リー副知事は察知した。ワッツを釈放するためには郡判事の命令書が必要だ。ビリー・リーは、週末を友人たちと過ごしている判事の所在を州パトロール隊を動員してつきとめた。一方、スキーター・ウィリスはワッツが脱走を図ったように見せかけて処刑しようとして、仲間とともに保安官事務所に集結していた。今にも外へ連れ出して射殺しようとした時、知事選取材中のニューヨークタイムズのアトランタ支局員ジョン・ハウエルと州パトロール隊員を引き連れたビリー・リーが、ヒル判事署名入りのタッカー・ワッツの釈放命令書持参で乗り込んできた。間一髪のところでワッツは救出された。

 

ところが、「リー副知事は、今回の知事選で黒人票を集めるために公職を利用して黒人署長を釈放させた」という知事選の対立候補者の非難を新聞が取り上げたのだった。拘置場から釈放され、ほっとしたのは束の間のことだった。この記事を目にしたワッツは、いっとき何事も手につかないほど混乱していた。しかし、過酷な運命を生き抜いてきた男のこと、強靭な精神力は数日のうちに本来の冷静沈着さを取り戻させたようだった。留守中にたまった郵便物や書類に目を通していると、最近失踪した若者の足取りをデラノの南約六十キロの町で確認した州パトロール隊本部からのテレタイプが目に止まった。その時、長年かけて鍛え上げられた彼の洞察力は一気にキツネ顔の男フォクシーの上で焦点を結んだ。フォクシーこそ犯人だ。副知事のためにも、自分のためにも確証を得たいと思った。しかし、フォクシーの住居は隣郡にあるので、ワッツはうかつには手出しできない。藁(わら)にもすがる思いで、恥をさらして自分がデラノ署を首にしたボビー・パトリックを頼ってトールバトン郡保安官事務所まで車を走らせるタッカー・ワッツの心中はどんなものだっただろうか。そこの保安官におさまっているパトリックに一連の失踪事件についての話を聞かせ、判事にも同様な説明をした。案の定、最後は馬鹿笑いの大合唱で彼らはワッツを追い出した。ご丁寧にも、駐車場まで追いかけてきたパトリックは「フォクシーとあの判事は三十年来の友達で、しかもこういう仲なのさ」と一差し指と中指をいやらしく絡ませて見せながら言い放った。「フォクシーに手出しをするなら、郡拘置所にぶち込んでやる」と、凄みまでした。パトリックに逮捕の口実を与えないようスピード違反だけは気をつけたが、頭の中は真っ白で、あとは何も覚えていなかった。ほうほうの体でデラノまで逃げ帰ってきたという有様だった。

 

憔悴(しょうすい)しきったタッカー・ワッツを見て、妻のエリザベスは休暇を取ってニューヨークの兄のところへでも遊びにいこうと誘うのだった。

 

ニューヨークへ出発しようとした時、ニューヨークタイムズのジョン・ハウエル記者が電話で失踪事件の捜査の進行状況を問い合わせてきた。アトランタ空港のバーで落ち合って、資料ファイルを手渡した。ハウエルは資料を読み終わるやいなや、これは連邦法で取り扱う事件なので、FBIに持ち込むように勧めた。アトランタ支部の知己(ちき)ベン・カー捜査官にすぐにでも連絡を取ってみると言う。ワッツは妻だけをニューヨークに行かせて、ハウエルとFBIアトランタ支部へ出向いた。失踪事件の経緯を、まずベン・カー捜査官に話し、ポープ総括捜査官へつないでもらった。ポープはあまり乗り気ではなかったが、ワシントンの上層部の支持が得られたら連邦裁判所の捜査令状を請求してもよいと言ってくれた。

 

翌日、思いがけずFBI支部から家宅捜査令状が出たと知らせてきた。制約条件付きだが、二名の捜査官の現地派遣とワッツ署長が制服着用でオブサーバーとして立ち会える許可が与えられた。

 

州下院による知事選の票決は目前に迫っているので、迅速な捜査活動が要求される。その日の正午過ぎに連邦裁判所から捜査令状が出るや、ただちにワッツ署長、ハウエル記者、カーとサザランド捜査官は二台の車に分乗して、紅葉たけなわのパイン山を登っていった。記者をフォクシーの私道の入り口に止めた車に待たせて、他の三名が同乗した車は家の裏手まで進んだ。ガレージにあるピックアップ・トラックはフォクシーの在宅を示している。ワッツを車に残して二人の捜査官は裏口まで歩いていってノックした。フォクシーがドアを開け、捜査官から令状を受け取るところが見えたので、ワッツは車を降りて二人の捜査官に合流しようとした。ワッツ署長が屋内に入ることをフォクシーは拒んで戸口に立ちはだかったが、法廷侮辱罪で逮捕すると捜査官から告げられて、しぶしぶ三人を通した。まず、目についたのはハウエルが子犬を購入する口実で偵察にいったときに気づいた台所の床だった。アトランタのモルグ(死体公示所)の検死解剖室の床と同種のものだ。ワッツに指摘されるまでもなく、捜査官の目にも異様に映った。フォクシーはすぐに居間に引き下がって読書を始めたが、その部屋の暖炉のそばの壁に掛けてある銃器類には捜査官は緊張した視線をはわせた。どの部屋にも一時間以上かけて徹底的に調べ上げた。警察の制服を発見したときは色めき立ったが、これはフォクシーが四十年前に初代のデラノ市警察署長に立候補した時、任命されるのを見越して買ったのだとの釈明を受け、肩すかしを食わされた気分だった。

 

残るは屋外だ。フォクシーが一番最近の失踪者を始末しようとすれば、殺して穴に埋めるのが手っ取り早い。三人は家の周囲で掘り返した形跡を求めて虱潰し(しらみつぶし)に探した。犬小屋まで入って調べた。十二月とはいえ温暖なこの地方では、クズはやや黄ばんだ大きな葉を広げ地面を覆っている。この群落を撹乱すれば遠目にも目立つはずだ。しかし、最近掘り返した跡は全くない。勇躍(ゆうやく)してフォクシーのところへ乗り込んだものの、初冬の陽射しが薄れ始める頃には、ワッツの期待は急激に萎(しぼ)んできた。カー捜査官へ感謝の気持ちを述べながらも、明朝には横暴な黒人署長が善良な老白人の生活を脅かしたという記事が出ると思うと気が重かった。カーがフォクシーを戸口へ呼び出し、捜査が済んだことを告げると、彼は「黒人を早く連れ出せ」と憎々し気に悪態をついた。

 

カーは、家の裏の登り斜面のクズの中を歩きまわっているサザランドに、捜査は終わったから降りてくるようにと声をかけ、タッカーとともに車を止めてある家の裏手に向おうとした。

 

そのとき、『斜面の上の方から甲高い叫び声がし、(中略)ちょうどサザランドがつんのめって、前に倒れ、つるつるした蔓草の生えた斜面を数フィート滑り落ちた。(中略)「ここでなにかにつまずいたんだ」サザランドは蔓草の中を手探りでかきまわした。(中略)黒いグリップをかぶせた湾曲した金属パイプが地面から突き出ていた。(中略)じっと見つめていたワッツが、「それが何か私にはわかる」と言った。(中略)「オートバイのハンドルだ」(訳者原文)』このオートバイこそサニー・バッツが乗り逃げをしたと言われる代物に違いない。彼はフォクシーを追いつめたのだが、ここで殺されたのだとワッツは確信した。

 

二連発の猟銃に銃弾を詰めおえ、銃身を閉じるときに発するカチッという金属音を聞いて、二人が背後を振り返ったのと同時に、ハウエル記者の絶叫があたりにこだました。それに続いて数発の破裂音と爆音が、初冬の日暮れ時の静かに澄んだ空気を切り裂いて森の葉を揺るがせ、せっかくの紅葉を無惨に散らせた。三発の銃弾はほぼ同時にフォクシーの胸部に食い込み背中に抜けた。フォクシーは声を上げる隙さえ与えられなかった。瞬時に、ただぴくぴく痙攣(けいれん)するだけの血染めの物体と化してクズの草むらの中に崩れ落ちていた。

 

ワッツは、ただちに署に待機中の部下に電話連絡を取った。検死のために医師を呼び、市役所からシャベル、ツルハシをあるだけ持ち出すように命じた。懐中電灯を集め、非常用の照明装置と電力ケーブルの手配を指示した。それから、市長の許可を取り、警察署の留置人を全員引き連れてパイン山のフォクシーの家に来るよう命じた。トラック一台の入手依頼も忘れなかった。地方遊説から帰ったばかりのビリー・リー副知事を通じて、知事へ州兵の動員を要請してもらった。パイン山へ通ずる付近の道路は全て封鎖された。多数の投光器をつけ、徹夜の発掘熊勢にはいった。

 

さあ、活動開始だ。タッカー・ワッツの表情からはここ一ヶ月来鬱積(うっせき)していた疲労感もすべての脅迫観念も一切が消し飛んでいた。事情を知らないデラノ市民は、黒々と浮かび上がるパイン山を指さしながら、あの山の向こうでいったい何事が起こったのだろうかと囁きあっていた。

 

フォクシー宅の周辺斜面の葛原を完全に掘り返し、彼が殺害して埋めた全遺体を発掘するのに丸二日かかった。デラノ警察第三代目署長サニー・バッツを入れると遺体は合計四十三人になった。

 

その三日後に行われた州下院の票決では、ビリー・リー副知事が僅差で勝った。

 

ワッツは身の処し方に迷いはなかった。フォクシーの事件が一段落すれば、自分の生い立ちの秘密をすっかりビリー・リーに打ち明けようと決めていた。

 

神戸大学名誉教授 津川兵衛