皆様こんにちは。株式会社井上天極堂の赤井と申します。

私は元々近畿圏を中心に様々な寺社を巡り御朱印を集めるのが大好きで、その中でも地元である奈良の西大寺を訪れたことについて書かせていただこうと思います。

そもそも「西大寺」というお寺は、奈良といえば!のイメージが強い鹿と大仏がある「東大寺」と対になるように創建されました。
年中行事として大きなお椀にお茶を盛り参拝者皆で回し飲みをする「大茶盛(おおちゃもり)」という行事があります。

今回は愛染堂というお堂にある重要文化財「秘仏本尊 愛染明王坐像」を見に訪れました。
「秘仏」とは年に限られた日程間のみに公開され参拝者が見ることができる仏像で、この愛染明王坐像は毎年1月頃と10月頃のみに公開されています。
個人的にとても好きな仏像で、毎年公開時期になれば必ずと言っても過言ではないほど見に訪れています。

↑こちらが愛染堂です。この日は天気がとてもよく、真っ青な空とぽかぽかとした日差しでした。

※「秘仏本尊 愛染明王坐像」は写真撮影禁止のため、下記のリンク先にて見ていただければと思います。概要等も掲載されております。
http://inori.nara-kankou.or.jp/inori/hihou/saidaiji/event/pc4amj3xsb/

愛染明王というのは恋愛・縁結び・家庭円満などを司っており、仏教では煩悩として認識されている愛欲を否定しないのが特徴です。
身体は紅のように赤く獅子の冠をかぶり蓮の花の上に座っておられ、また「忿怒相(ふんぬそう)」と呼ばれる怒ったようなお顔をされています。
ちなみに訪れた際にお寺の方が「愛染さんは恋のキューピッドみたいな明王様なんです」と話されていたのが印象的でした。

今回はこの愛染明王坐像がメインでしたが、西大寺には本堂や四王堂(しおうどう)という四天王像が収められているお堂もあります。

↑こちらは本堂です。お堂自体と中にある釈迦如来立像が重要文化財に指定されています。

西大寺は対である東大寺とはまた違った静かで穏やかな雰囲気のお寺ですが、それぞれのお堂には先程説明した愛染明王坐像や四天王像など様々な仏像がありこのブログでは語りきれないほど魅力的で素敵なお寺です。
また、近鉄「大和西大寺駅」南出口から徒歩で5分ほどの所にあるアクセスの良さも魅力の一つです。
ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

☆「西大寺」公式サイトはこちらからご覧ください。
http://saidaiji.or.jp/