こんにちは。葛ソムリエの川本です。

奈良の魅力を知ってもらうため(自分たちが楽しむため!?)今回は小学4年生のお姉ちゃんと小学1年生の妹を連れて、釈迦ヶ岳に登りました。

 

 

十津川村観光協会のHPには、
「釈迦ヶ岳は続日本百名山に選ばれ、奈良県十津川村と下北山村の境にあります。
標高1799メートル。
山頂には1等三角点が設置されています。
ピラミッド型の山頂は大峯山系随一の眺望で360度山々が見渡せます。
山頂は世界遺産 修験道「大峯奥駈道」を通るルートになっており、 釈迦ヶ岳のシンボル「釈迦如来」が迎えてくれます。
この優美な釈迦如来像は大正13年夏、大峯開山以来の強力「岡田雅行氏(オニ雅)」が一人で担ぎあげたといわれています。
この釈迦如来像の倒壊を防ぐため大峯奥駈道を修行の場とする全国の寺院の協力を得て修復され、平成19年8月に再び釈迦ヶ岳の山頂に建立されました。
十津川村からは宇宮原の旭橋から「もみじ街道」に入り、釈迦ヶ岳登山口へ登ることができます。

新緑のころにはアケボノツツジがまことにきれいじゃよ。
珍しいバイケイソウの群生もみられるのら。
秋の行楽シーズンは登山口への途中、旭ダムの紅葉も美しく「もみじ街道」として十津川村の紅葉スポットになっておる。
十津川村の釈迦ヶ岳登山口からは比較的登りやすいといわれておるよ。
しかしじゃ、大峯奥駈道は厳しい「修験道」の道じゃということを忘れんでおくれよ。」

 

という記載がありました。

 

私は大阪生まれの大阪育ちで、車の運転が得意ではなく、地図が理解できません。

今までは歩ける範囲内の近所の低い同じ山(大和三山)を何度も何度も登るだけの日々でしたが、子供たちも小学生になったということで足を延ばすようになっただけ。

 

そんな私には全く不向きな道でした!!!

 

登山道が、ではなく、登山口に行くまでの道の話です。

 

168号線を南下し、田長瀬トンネルを抜けたところを右に曲がって赤い橋を渡り、すぐに右に曲がるのですが、そこから始まる「もみじ街道」と、その後続く奥吉野発電所から登山口までの道のりが怖すぎます。

ガードレールのない、ぐねぐねの急な山道が永遠(50分くらい?)続きます。今日の登山の何が怖かったって、そりゃあ運転です。

くれぐれも運転に自信のない方は、山道に自信を持てるようになってから行くことをお勧めします。(ただし、ゆっくりゆっくり行けば、私も生きて帰ってこられました。)

釈迦ヶ岳はいろいろな登り方があるそうですが、大峰山脈の西側、十津川村・旭貯水池の奥にある「釈迦ヶ岳登山口」から登るコースは、登り2時間半の一般向きということなので、今日はこちらから登ります。

随分上まで登っているので、見晴らしは既に山頂にいる気分です。
はじめは大きな岩を木の根が包み込んでいたり、不思議な風景に子供たちは大興奮です。

なだらかな笹野原の稜線を歩きます。
ただ、今日はあいにくの曇り空。
はじめはかろうじで晴れていたのですが、だんだん霧が濃くなってきました。

晴れていれば「古田の森」からは「釈迦ヶ岳」や「大日岳」が望めるらしいのですが、今日は何にも見えません。
ただ、神秘的であることはあるかもしれません。

この山を歩いていて思うのは、稜線を歩いているのだと思いますが、ころころと景色が変わります。
はじめは巨石と木々と苔の深い森のイメージで、そこから少し進むと笹野原。
そして、ここはどこもかしこも巨木がひっくり返っています。
大きな根っこを縦にして、そこにもびっしり苔が生え、死にゆくものと生まれるものが交わっているというか…

今日はとにかく曇っているので、晴れているときとは感じ方がずいぶん違うのかもしれませんが、神秘的で、少し怖い感じです。

バイケイ草の群落が広がる「千丈平」の先には甘露の「行者のかくし水」が流れ出しています。
ちゃんと「水」と書いてくれているので、霧の中でもよく見えました。
寒いのですが、子供たちとお水をいただきました。

*お水は「涸れることがありますのでご注意ください。」ということです。

冒頭にも書きました。
「ピラミッド型の山頂は大峯山系随一の眺望で360度山々が見渡せます。」とありました。

 

でも今日は小雨。

霧と強風で何も見ることはかないませんでしたが、「釈迦如来」にはお会いすることができました。

 

子どもたちは家族・親戚一同の無病息災、特にひいおばあちゃんやおばあちゃんが長生きしますようにとお願いしたよととてもうれしそうでした。

 

 

帰りは同じ道を戻ります。

いつもは帰りの方が早くなるのですが、ここは山を登るというよりはだらだらと横に移動する感じなのでそれほど早くはなりません。

全体的には上下移動が少ないので私にとってはハイキングの延長のような歩きやすい場所でしたが、子供たちにとっては横に横にの移動が疲れを誘発するようです。人によって得意な山、不得意な山はいろいろですね。

 

今回は温かいハーブティーを持参したので、大台ケ原の時のように寒さで凍えずに済みました。

 

今日のハーブティー…「国産レモングラスのハーブティー」

ハーブティーに入れたはちみつ…むろうはちみつの「ヘアリーベッチ」

 

 

奈良の美味しい飲み物をもって、奈良の素敵な山をめぐる。

これからの私たちの登山ルールにしてもいいな…と思いながらの振り返りでした。