コスモスが咲き誇る10月、藤原宮跡に行きました。

天極堂企画室の川本です。天気のいい日曜日、子供たちと一緒に散歩に出かけました。

先週の「奈良おでかけブログ」で紹介していた「般若寺」に行こうと思ったのですが、同じところに行くのも芸がないので、「藤原宮跡」に行きました。

 

 

藤原宮跡は、藤原京の中心施設である藤原宮のあったところで、奈良県橿原市にあります。季節ごとに美しい花が植えられ、菜の花やコスモス、キバナコスモス、ハスなど色とりどりの大地のカーペットを楽しむことができ、今はちょうど満開のコスモスを楽しむことができました。

 

 

また、藤原宮跡は大和三山(香具山・畝傍山・耳成山)の絶好の眺望スポットとなっています。特に藤原宮跡から香具山方向を望む展望には、コンクリート系の建物がまったく映り込まないため、「光男の栗」「朱花の月(はねづのつき)」といった映画の撮影舞台にもなったそうです。

 

この日は大勢の人でにぎわっていましたが、土地が広大なのでこの写真のようにお花畑に自分ひとりのような写真を撮ることもできました。

 

 

■藤原宮跡…近鉄畝傍御陵前駅、近鉄耳成駅、JR畝傍駅から徒歩30分

お昼ご飯に、飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラスに立ち寄りました。

藤原宮跡から歩いて40分のところにあるのが、飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラスです。吉野本葛の専門店ですが、お土産の販売だけでなく、2階がカフェになっているので、お食事や甘味を楽しむことができます。

この日いただいたのは、「あすかとんとんヒレかつめし」と「あすかとんとんヒレかつカレー」です。

どちらも吉野本葛が使われていて、優しいとろみがあります。

ヒレかつめしは葛あんをたっぷりかけていただくのですが、サクサクのカツとよく合います。

葛カレーは葛でとろみをつけているのでマイルドに感じます。揚げた野菜がとっても美味しく、また、たっぷりの明日香村産野菜のサラダには塩とオリーブオイルをかけていただきました。

今日のデザートにはくずきり。

注文をいただいてから作る葛きりは透明感が涼やか。

程よい弾力があって、つるりとしたのどごしも最高です。

自家製の黒蜜がくずきりにからんで、幸せのひとときでした。

 

 

■飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラス…奈良県桜井市山田692(飛鳥資料館向かい)、定休日:月曜日、0744-46-5566

日本最古の飛鳥大仏と蘇我入鹿首塚

飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラスから歩いて10分で左手に「飛鳥坐神社」、そして右手に曲がれば「飛鳥寺」につきます。

 

 

飛鳥寺は蘇我馬子の発願で建てられた日本最古の本格的仏教寺院です。法興寺、元興寺とも呼ばれてきましたが、今は飛鳥寺と呼ばれています。

創建時の伽藍は失われ、塔や金堂の礎石だけが残っていますが、ここに五重塔や回廊があったと想像するだけでもわくわくします。

本尊である銅造釈迦如来坐像は「飛鳥大仏」の通称で親しまれています。高さは3メートルあり、銅50トン、黄金30キロを用いて作られた日本最古の仏像です。

 

 

平安・鎌倉の火事でお寺は焼けましたが、仏像だけは焼けずに残りました。その後雨ざらしではいけないということで村人が屋根を作って保護したため、螺髪などに劣化が見られるものの、今も拝むことができています。

 

 

 

飛鳥大仏は重要文化財なのですが、広く知ってもらいたいということから、今は自由に写真撮影することができるようになっています。

庭の鐘も自由につくことができます。

「上は有頂天より、下は奈落の底まで 響けよかしと念じて静かに一度」

とありました。

心を込めて付いた鐘の音が明日香村に響き渡る、とてもいい経験をさせていただきました。

 

 

■飛鳥寺…橿原神宮前駅東口より周遊バスにて飛鳥大仏前下車

 

飛鳥寺の裏には蘇我入鹿首塚があります。

蘇我入鹿は伝説によれば、「天をもおそれぬ大悪人であり、超自然的な能力をそなえた魔人だから、大化改新の時もただ殺されるだけではすまず、切られた首が飛び跳ねたり、御簾に食いついたりした」ということで、入鹿の首が執拗に鎌足を追い回そうとするので、供養のために建てたのがこの首塚だそうです。
実際の入鹿はどんな人だったのでしょう…
もうしばらくコスモス、その後は紅葉のシーズンに入り、ハイキングにはよい気候が続きます。ぜひ秋の明日香村へ遊びに来てください。
また、明日香村へお越しの際は、ぜひ飛鳥彩瑠璃の丘天極堂テラスへお立ち寄りください。スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。