2023年6月26日長谷寺・岡寺の紫陽花が見頃です
奈良のインスタスポットをご紹介します
奈良には有名なお寺がいくつもありますが、最近はお花を飾って私たちの目を楽しませてくれるお寺が増えています。季節毎に訪れる楽しみがあり、また、写真撮影が好きな方もそうでない方も、思わずカメラをかまえたくなる絶景スポットが目白押しです。上の写真は長谷寺と岡寺。まるで絵画のような世界にうっとりです。
長谷寺を訪ねる

長谷寺には門前通りがあり、車で来られた方は近くにたくさん駐車場があります。
三輪素麺、柿の葉寿司、草餅が有名で、どの店で買おうか迷ってしまいます。お食事処の他に旅館や雑貨屋さんもあり、風情のある街並みです。

階段を上った先に見えるのが仁王門。
三間一戸入母屋造本瓦葺きの楼門で、両脇に立派な仁王像があります。
長谷寺の額字は後陽成天皇が書かれたものだそう。

登廊は長谷型行灯籠をつるしていて、長時間止まっていると後ろの人に迷惑になりますが、思わず写真を撮りたくなる場所。

長い階段廊下の先にあるのが本堂に続く階段なのですが、ここが一番の撮影スポットになっています。平日でも大変混雑していましたので、カメラがお好きな方は早朝や夕方の方がいいのかもしれません。

ド素人がとっても、メルヘンの世界。絶対に妖精がいそう!
私は写真が得意ではないので、写真を撮るよりもずーっとこの景色を眺めていたいです。
色とりどりの紫陽花が互い違いに並べられているので、紫陽花を見ながらゆっくり階段を上ります。

心ある人がカメラを向けると、もうそこは絵画の世界。印象派の画家が書いてそうな何とも言えない美しい世界が広がります。

階段を上った上にも、また紫陽花の壁。
そしてその向こうの階段の上に本堂があります。

本堂は1650年に徳川家光によって造営された大殿堂。正堂と礼堂がつながった入母屋造です。山の斜面に建てられており、懸造り(かけづくり)で支えているのは清水寺と同じですね。

舞台からは五重塔が良く見えます。
昭和29年に戦後初めて建てられたので、昭和の名塔と呼ばれているそう。

賓頭盧尊邪像は撫でると除病の功徳があるということなので、お母さんの足が良くなるように膝を撫でさせてもらいました。
ぐるりと回って反対側から写真を撮ると賓頭盧様が緑を背景にシルエットのように浮かぶ写真を撮ることができます。

本堂を出たところには手水舎があり、ここにも紫陽花が活けられています。本当に様々な色・種類の紫陽花で、どれもこれも美しい。
この日はご本尊の十一面観世音菩薩の特別拝観をしていたので、観音様とのご縁を結ぶ印の五色線を手首につけて拝観しました。見上げるような10mもある観音様は室町時代に造立されたもので、日本最大の木製の大仏様です。

ぐるりと回ると五重塔まで散策できます。純和様式で、塔の赤(丹)色と相輪の金色が背景の緑によく映えています。
岡寺を訪ねる

長谷寺から30分程車で移動し、岡寺へ。
岡寺は1300年前に天智天皇の勅願によって建てられたもので、明日香村を見下ろす高台(岡山の中腹)にあります。
駐車場に車を停めたら、距離は短いものの、すごい角度の坂を上らないといけません。
坂の上に仁王門があります。

仁王門を入ってすぐの手水舎にはたくさんの紫陽花とダリヤが活けられていました。見てもきれいですし、素人が写真を撮ってもそれなりにきれいですが…

心ある人が撮るとこんなにも美しい写真を撮ることができます。

階段を上ると本堂へ。
お寺の鐘は誰でもつくことができます。心を込めて響かせましょう。
本堂の横には願いをかなえる龍玉願い玉を結ぶモチノキがあり、たくさんの球が結ばれていました。

休憩所にも水鉢がおいてあり、きれいにお花が活けられています。

カラフルで様々な種類のお花が活けられて、一つ一つを覗く楽しさがあります。

奥の院と稲荷神社に向かう階段にも紫陽花が並べられています。色とりどりの紫陽花が階段に、そして水路にもブルーの紫陽花が並べられていて、どこを見ても心が癒されます。

そこここにお地蔵さんがいて、いろんな花をバックにポーズをとっているように見え、一つ一つのお地蔵さんを眺める楽しみがあります。
真赤なダリアを一輪だけ持っているお地蔵様もとっても素敵でした。

少し上に登ったところからは本堂を眺めることができます。
今回は紫陽花がメインですが、足元にはたくさんのドクダミが可愛い白い花をつけていました。

奥には三重塔があります。
今の塔は昭和61年に514年ぶりに再建されたものですが、平成13年には扉絵・壁画・琴も完成しているので、次は10月第3日曜日の開山忌の公開にあわせてきたいと思いました。
奈良のおでかけブログでは奈良県内のおすすめスポットをご案内しています。
今回は6月で紫陽花特集でしたが、岡寺のすぐ近くにある壷阪寺も紫陽花がきれいです。
紫陽花は雨の中で見てもきれいですから、ぜひ奈良に遊びに来てください。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
そして、奈良に来られた際にはぜひ天極堂にもご来店ください。
心を込めて練り上げた作り立ての葛もちを召し上がっていただきたいです。