2018年8月7日の産経新聞で天極堂奈良本店の『冷やし葛もち』をご紹介いただきました

 

201808産経新聞500

 

賞味期限10分 冷やし葛もち

 

吉野本葛のスイーツ

 

冷たい水の中にとろりと漂う葛きりや葛もちは、水や氷と見分けがつかないほど澄んでいる。
これら吉野本葛を使ったスイーツを一口食べると、奈良らしく優しい涼を感じられる。

 

山野に自生している葛の根をすり潰し、水と混ぜて根に含まれているでんぷんをもみ出す。さらに、伝統の吉野晒と呼ばれる寒水にさらす作業を繰り返せば、吉野本葛の完成だ。1キロの葛の根から精製できる吉野本葛はわずか100gあまりしかない。

 

葛が菓子の材料として格別に知られるようになったのは江戸初期にさかのぼる。寛永年間に刊行された「料理物語」には葛もちをはじめ葛を使った菓子が登場しているという。

 

1870年の創業以来、吉野本葛を作り続けている老舗「井上天極堂」(本社・御所市)では今の時期、葛きりや葛餅といって昔ながらの甘味が人気を集めている。

 

吉野本葛の歴史や製法の専門知識を有し、その魅力を伝える役割を担う「葛ソムリエ」。同資格を持つ同社経営企画室主任の岡本富美子さんは「葛粉は体に優しい食べ物。葛のでんぷんで栄養を補給でき、夏場で疲れた方にも最適です。」と話す。