「おいしいマルシェ」で葛まんじゅうが紹介されました。

 

 

梅雨の時期には、蒸し暑さを和らげてくれるあんこ菓子が食べたくなります。つるっと喉ごしの良いあんこ菓子と言えば、やっぱり葛まんじゅうでしょう。

 

今回紹介するのは、全国でも有数の葛の産地、奈良吉野で150年の歴史をもつ井上天極堂(いのうえてんぎょくどう)の葛まんじゅうです。

 

500年以上続く独自製法「吉野晒」で作った吉野本葛を使用

 

井上天極堂は、1870年(明治3年)創業以来、吉野本葛とずっと向き合い、奈良の名産として葛の魅力を全国に伝えてきた老舗の葛専門店です。

井上天極堂の作る葛菓子はどれも葛の味わいを存分に愉しめるものばかりで、その秘密は製法にあると言えます。奈良吉野の地で500年以上にわたり伝えられてきた吉野本葛の独自製法「吉野晒(よしのざらし)」を今も行い、守り続けているのです。

 

吉野晒では、すり潰した葛の根からでんぷんを取り出し、水にさらしてまる1日、でんぷんが沈殿するのを待ちます。その作業をなんと10回も繰り返し、時間をかけて、吉野本葛に仕上げていくのです。

 

水にさらす製法だからこそ、余計な加工がなく、葛のでんぷん粒子をより自然に近い状態で残すことができ、葛本来の味わいを逃しません。

 

このように手間暇かけて精製された吉野本葛で作られた葛皮で、たっぷりのこしあんを包んでいます。

葛まんじゅうの常識が変わるぷるぷる食感と透き通る美しい甘み

 

葛まんじゅうを味わう上で、皮とこしあんの食感の相性、そしてこしあんの甘さの性格は絶対に注目してほしいポイントなのですが、井上天極堂の葛まんじゅうは、この両方で高得点をとる絶品です。

 

向こう側が透けて見えるほどの葛皮の透明感は、ずっと眺めていたくなるほど、綺麗な水晶のようです。食べるのがもったいないと思いつつも、思い切って口に入れた瞬間、今度はその比類ないぷるぷる食感に、噛むのが惜しいと感じてしまいます。

 

そして、貴重なひとくち目でびっくり。こしあんの滑らかさと葛皮の弾力が見事にマッチし、柔らかな優しい口当たりに仕上がっているのです。

 

こしあんの甘さはストレートですっきりしていて、余計な雑味が一切ありません。あんこだけでも瑞々しい味わいに、さらに葛の透き通るような美味しさが加わり、なんとも“美しい甘み”と表現したくなります。

 

5分蒸すだけですぐに楽しめる、本格葛まんじゅう

 

井上天極堂の葛まんじゅうは、作り立てを急速冷凍しています。一つひとつカップケースに入った状態で、冷凍で届くので、食べたい分だけ取り出して、鍋やフライパンで5分間蒸せば、すぐに出来立ての味を楽しむことができます。

 

解凍後、少し冷やして、冷茶と一緒に頂けば、蒸し暑いこれからの季節にも、涼を感じる贅沢な時間を過ごせますよ。