葛ソムリエの目的には「葛文化の発展に寄与する」というものがありますが、今回のイベントもその一環です。葛を食べ、葛について語りましたので、一部ではありますがご紹介させていただきます。

一番初めに自己紹介をしていただき、葛ソムリエになった理由をお伺いしました。（抜粋）
・飛鳥店で苺パフェを食べた家族に「おすすめのパフェがある」と勧められて自分自身も苺パフェを食べに来店し、すっかり「葛派」になりました。
・料理教室で葛を知って。小さい頃扁桃腺が良く腫れたこともあって、葛湯には馴染みがあった。
・生活の潤いの一つとして葛は欠かせません。
・体調不良になって入院。その時奈良の病院で葛湯が出たことがきっかけで興味を持つ。今は主夫をしながらマクロビなど健康的な食事について学んでいるところ。知り合いの土地にできた葛の根を使って葛粉作りをしてみたが、とても難しく、底にたまった茶色い所を取り除くことができないのが今の悩み。
・日本民族の食の原点を知りたいと思っている時にちょうど天極堂の葛ソムリエ制度がスタートし、運命的なタイミングで受講。今は児童館や小学校運営、まちづくり、地域のスポーツクラブなど様々な活動の委員を務めながら地域に貢献している。

葛ソムリエ鎌田様のお話。
「マクロビオティック」というのは「マクロ＝大きい」「ビオ＝命」「ティック＝方法（生活の知恵）という言葉からできたもので、自然の巡り（四季や一日の流れ）に沿って生きることで健康と幸せを得る生活の知恵だと考えてください。
葛は体を温め、腸の調子を整える食材としてとても大切にされています。さらには「体を温める～適度に冷ます」と幅広く応用でき、かつ体に穏やかであるというのが葛の最大の特徴です。
葛の利用例は色々ありますが、養生を目的とした場合は体の冷えを招きやすい白砂糖などの強い甘味料は避けます。葛湯もできれば砂糖なしで飲みましょう。朝食としてや、体調がすぐれない時は葛湯入りのおかゆがおすすめ。梅干し、味噌、胡麻塩などと共にいただきます。葛餅はよくよく練り上げて常温で冷まし、自然塩を少し混ぜたきな粉をまぶしていただきます。
葛は胃腸がすぐれない人にも使えます。刺激の強いものを飲むときは胃腸を保護するために葛練りで包むこともできます。

葛ソムリエ相田様のお話。
結婚して娘ができました。娘は重度のアトピーでした。アトピーの薬は「ステロイド」と思われがちですが、抗がん剤でボロボロになる方がいるように、ステロイドは免疫を抑えてしまうだけでアトピーが治るわけではありません。だから、ステロイドを使わずにアトピーを治そうと、肌にいい食事と生活を徹底的に行った結果、劇的に改善することができました。
大切なのは①しっかりあたためる、②しっかり眠る、そして③笑顔だと気づきました。
その後、その経験をもとに肌に優しい家族ブランド「タイヨウノカオリ」を立ち上げました。皮膚からも様々な成分が体内に入っていくことがわかっているので、お子様にも安心してお使いいただけるよう、素材選びや処方組みを徹底し、家族みんなの笑顔に寄り添えるやさしいモノ・コト（せっけん、虫よけスプレー、入浴剤、歯磨き粉など）を届けています。
また、その中で葛との出会いがあり、「葛入りのせっけん」も誕生したところです。

■ランチタイムは飛鳥店のお膳にプラスして、「葛でつくる豆乳ヨーグルトの素」を使ったヨーグルトで作った「カプレーゼ」と「レアチーズケーキ」、旬のトマトを使った「トマト豆腐」をレシピ付きでお出ししました。

葛ソムリエフェアのまとめ動画（3分37秒）を作ってみました。ぜひご覧ください。→葛ソムリエフェアまとめ（動画）

「活動報告会・販売会」で葛ソムリエ様にご登壇・ご販売いただいた件について、リンク先をご案内します。
・井上会長：葛由来乳酸菌について
中部大学の林京子先生と社長の対談。見やすい５分バージョンです。

・鎌田様：食養生での葛の利用について
リマクッキングスクールでマクロビを学び、オオサワジャパン等でマクロビレシピを公開。葛で作る「チョコレートアイス」レシピはこちらです。

・相田様：コスメ分野での葛の利用
タイヨウノカオリでは体に優しい商品を販売。「ま〜るい石けんフェイスモイスチャー」は吉野葛入りの石鹸で、新発売の商品です。

・山本麻華様：米粉と葛粉のやさしいおやつ
当日はクッキー販売予定でしたが、欠席のため川本が代理で販売しました。ネットでご購入いただけます。

・山本明子様：葛粉のクッキー
当日は他のイベントが入っていたため欠席でしたが、参加者へのプレゼントとしてクッキーをいただきました。葛粉、葛のおやつ、私の好きなもの・応援したいものをセレクトして販売しています。

次回の葛ソムリエイベントは東吉野村にある染織工房空蝉さんとのコラボで「葛糸作り」です。詳細のご案内は今しばらくお待ちください。