こんにちは!天極堂プロスタッフです。
当店では、『冷凍よもぎ』『よもぎペースト』『至高のよもぎ』『粉末よもぎ』の計四種類のよもぎ関連商品を取り扱っております。冷凍タイプか粉末タイプか、同じ粉末タイプでも粒子が粗いか細かいか…といった違いがあるのですが、実際に料理材料として使用した際にその違いはどう影響してくるのかを検証すべく、これら四つのよもぎ関連商品を使ってよもぎの蒸しパンを作り、その差を比較してみました!
各製品の特徴
蒸しパンを食べる前に、まずは各製品の違いについてご説明いたします。
まず当店で取り扱っている四種類のよもぎ関連商品は、【冷凍タイプ】【粉末タイプ】に分類できます。
【冷凍タイプ】は『冷凍よもぎ』と『よもぎペースト』、『至高のよもぎ』と『粉末よもぎ』は【粉末タイプ】です。
【冷凍タイプ】は文字通りすりおろしたよもぎを冷凍にしたもので、『よもぎペースト』は『冷凍よもぎ』よりも更になめらかなのが特徴。
一方『至高のよもぎ』と『粉末よもぎ』の【粉末タイプ】は乾燥させたよもぎを余すことなく粉状に加工しており、『至高のよもぎ』の方が『粉末よもぎ』よりきめ細かく、『粉末よもぎ』の方が明るい緑色をしているのが特徴です。
実食
よもぎペースト
よもぎ蒸しパン ブログ
香りの強さはまあまあ、といった印象。強くはありませんが無臭というわけでもなく、ふわりと香る感じです。後述する他のよもぎ商品3つと比べると少し固めのしっかりした食感が特徴。若干よもぎの繊維が残っている感じがありました。明るめの緑色で、よもぎらしい色合いに仕上がっています。
冷凍よもぎ
よもぎ蒸しパン ブログ
香りの強さと色味に関しては『よもぎペースト』とあまり差がありませんでした。草餅を作った際は『冷凍よもぎ』の方が『よもぎペースト』より明るい黄緑色になっていましたが、今回はほぼ同じ色になりました。繊維の残留感はなく、食感もふわふわと柔らかめで、より蒸しパンらしい仕上がりです。
粉末よもぎ
よもぎ蒸しパン ブログ
先述した二つに比べるとかなり暗い緑色になりました。香りは若干香る程度。繊維の残留感が先に述べた『よもぎペースト』よりも顕著になってしまいました。よもぎの繊維が口の中にもろもろと残るので、しっかりふるいにかけて繊維を取り除いてから使用する必要があります。
至高のよもぎ
よもぎ蒸しパン ブログ
『至高のよもぎ』の蒸しパンは味も香りも苦く、ざらついた舌触りになってしまいました。使用量が多すぎたのでしょうか?元々の粒子が細かく、ふるいにかけなくてもそのまま他の粉や料理の材料と混ぜられるため、使いやすさという点においては最も優れているといえますが、分量の調整には注意が必要です。
まとめ

よもぎペースト:よもぎらしい明るい発色とほのかな香りを楽しめるが、固めの食感と若干残る繊維質がネック。

冷凍よもぎ:香り・発色ともに『よもぎペースト』と似ているが、繊維質な感じはなく食感もやわらか。水気をきる手間はかかるものの、個人的には今回使用したよもぎの中で最もおすすめ。

粉末よもぎ:発色はかなり濃く、よもぎ本来の色味よりかなり暗い緑色になる。香りは弱く、もろもろしたよもぎの繊維が口の中に残る。

至高のよもぎ:味・香りともに苦く、舌触りがざらついている。元からかなり細かいパウダー状になっているため、使い勝手は良い

という結果になりました。
調理の際の使い勝手や応用のしやすさを求めるのであれば『至高のよもぎ』、味や色味にこだわるなら『冷凍よもぎ』がおすすめです。特に『冷凍よもぎ』に関しては、舌触りのざらつきや繊維の残留感が目立つ他の3種とは違ってよもぎの繊維っぽさが少なく、ふわふわの柔らかいパンに仕上がりました。使う前に水気をきらなければならない、という手間を除けば、総合的に最も優れているといえるのではないでしょうか。